岡山市の公立小中学校園では,中学校区を単位に「子どもが輝く学びプロジェクト」という研究会を実施しています。4年間を1サイクルに中学校区内各学校園の授業・保育づくりを共有し,一貫したテーマで地域の子どもを育てることをめざし取り組んでいます。3年次の今年度は各校園の代表者が授業・保育を見合うことで,4年次の各学校園全員の授業づくりのベースを研修します。江西小は2年生の学級が算数「三角形と四角形」の授業を公開しました。感染症対応のふまえ,瀬戸中学校区内の学校園の先生方各1名にご参会いただきました。また,指導助言者として,岡山市教育委員会指導課より3名の先生にお越しいただきました。
前の時間に「三角形と四角形」の特徴を学習した2年生が,先生の用意したいろいろな図形のなぞ解きに挑戦し,三角形か四角形かを判別する学習です。最初の問題をみんなで確かめてから,いろんな図形に挑戦しました。最初の図形は辺が離れていたり辺が5本あったりするものだったので,比較的早く解決できました。「これは直線が3つあるけど,線が離れているので三角形ではないです。」どうやって図形を判別したのかを前に出て説明しています。
次に少し難しい図形の判別に挑戦しました。最初は一人で考えてから,前後4人ほどでグループになって,ブーメランのような図形やおむすびのような図形の正体を考えました。「見かけは三角形だけど角が丸いです。」「三角形みたいにとがっているけど,囲んでいる直線が3本ではないです。」いろんな意見が出て,子どもたちが話し合っていました。
学習のまとめでは,三角形や四角形の定義をもう一度振り返り,図形をなかま分けするポイントを確かめることができました。前のめりになって,2年生が課題に一生懸命に取り組んでいました。
公開授業後の協議会では,ご参加いただいた先生方とともに成果と課題について話し合う機会を得ることができました。また,岡山市教育委員会指導課の先生方からは,本校の今後の研究の方向性に関するご講話をいただき,またとない研修となりました。
今回の研究会の成果を,校内の多くの授業に還元し4年次の授業づくりに生かしていきたいと思います。